永遠(とわ)に…
コンコン…
ガチャ…
「お父さん?…」
「どうした?何か用なのか?」
父は、一冊のアルバムを開き 愛おしそうに ページをめくっていた。
「お父さん?もうすぐクリスマスだね。今年は、家族三人で過ごす 最後のクリスマス…
お仕事の都合何とかならない?」
「悪いなぁ。今年もダメだな。手が離せなくて…
でも、ホテルは予約してある。
母さんと楽しんできなさい。」
「私 来年は居ないのよ。マンションで、一人暮らしするのよ…」
「真奈も大学生になるのか。いつの間にか大人になったもんだ。」
「一人暮らし するようになったら、早々 帰って来れないんだよ。
来月からは、センター試験始まるし、ユックリ家族で過ごせるのは、もう出来ないのよ…」
「その代わり、プレゼントは、少々 高価な物でも構わないから…」
「もう 良いよ。
初めから、期待して無かったから…」
ガチャ…
「……//真奈。!?」
真奈…
ごめんよ。
もう、これが最後だから…