永遠(とわ)に…
「どうだったの?」
「少しでも、期待してた私がバカだった。
お母さん?ヤッパ 二人で楽しもうねぇ。」
後になって後悔したって、知らないんだから…
「真奈?…真奈?…何処に行くの?…」
「出掛けて来る。…」
私は、家を飛び出した。
幼い頃から、家族三人でのクリスマスの思い出は私には、無い。
友達の家が羨ましかった。
友達から言わせると、ホテルで贅沢な夜を過ごせる方が羨ましいと言う。
でも、私は違うんだ。…
コンコン…
「彰さん?…」
「真奈は、どうした?」
「行き先も言わず、出掛けましたよ。」
「真奈には、申し訳ない。ダメな父親だな。…」
「あの子は、大丈夫ですよ。いつか分かってくれますから…」
「あぁ…。
そうだったら、良いけど…」
「彰さん?それ…」
「終わったよ。」
「お疲れ様…」
「君にも、辛い思いをさせたなぁ。…」
「そんな。…
これで、あの親子を救えるんですねぇ。」
「だったら、いいが…」