永遠(とわ)に…

お母さん?


「あの?どう言う事ですか?」


「写真の女性は、僕の産みの親でね。17年前に 亡くなったんだ。」



「ごめんなさい。辛い事 思い出させちゃって…」


「…それが、今日…母はイヴの夜に 天使になった。」


何だか、先生や両親と安西さんには、複雑な事情があるように思った。


彼のお母さんとの事で…


「ごめん。せっかくのイヴに こんな話しして…」

「そんな…」


「加奈ちゃんは、元気?」


「えっ?…はい。」


「君のお母さんとは、同期でねぇ。」


うっそー!?


「嘘でしょう?母と同期だなんて…」


「ホントだよ。…」


「そんな歳に見えません。てっきり 私 20代後半かと…」


「それは、言い過ぎだよ。こう見えても オジサンなんだから…」


母と同期と言う事は?
38?


えっ?


信じられないよ。


私の父と母は16歳差…


安西さんがお父さんでもおかしくない。


「商売柄かな?若く見られるのは…」


「ビックリです。…」

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