永遠(とわ)に…
翔…
店からの連絡は、まだ無かった。
親父達は、 まだ 居るのだろうか?
僕は、彼女をホテルまで送り届けると そのままある場所へ車を走らせた。
思い出の場所…
貴女と最後の夜を過ごしたあの場所へ…
高速に乗る途中 いつものフラワーショップへ立ち寄る事にした。
まだ 大丈夫かな?
「こんばんは…」
「こんな時間に珍しいですねぇ。」
「ええ… 」
「いつもの お花ですねぇ。」
「はい。…」
「貴方のような、素敵な彼氏さんからプレゼントされる彼女さんは幸せですねぇ。
今夜は、イヴなので 豪華にしときますねぇ。」
「有り難うございます。」
綺麗にラッピングされた百合の花を受け取り 目的地へ向かった。
相変わらず止む事もなくシンシンと降り積もる雪…
あの日の夜もそうだった。
そして貴女は、僕の腕の中で永遠の眠りに着いたんだ。……