永遠(とわ)に…


会いに来たよ。…


貴女が好きだった 百合の花束を持って…


どう?


綺麗でしょう?


花屋のお姉さんが、奮発してくれたんだ。


クリスマスだからって…


僕からのプレゼントだよ?


僕は、海に花束を流した。


『有り難う。…翔…』


紗耶香さん…//


姿を見せてくれたんだね。


嬉しいよ。…


又 会えて…


貴女は、あの時のままだ。…


僕は、スッカリ オジサンになってしまったけど…


貴女に報告があるんだ。


彰さんと加奈ちゃんの娘さんに会ったよ。


凄く可愛いんだ。


真奈ちゃんだって…


あんなに、二人の赤ちゃんに会いたがってたのにねぇ。…


どうして、居なくなったのさぁ。…


僕を残して…


何で、そんなに悲しい顔してるの?


泣きたいのは、僕の方なのに…





雪が舞い散る中 僕は泣き叫んだ。…


どうして、一人ぼっちにしたんだよ…


どうして…


どうしてなんだよ。…



『翔…ごめんね。…
もう、私に会いに来ないで…
幸せになって…』


又 居なくなるのかよ…

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