永遠(とわ)に…
イヴ当日…
昨夜は、朝方まで机に向かい 試験勉強をしてた。
目が覚めると、お昼過ぎ…
一階のリビングで、父と母の話し声で目が覚めたのだ。
ベッドから、重い体を起こし 窓の外を覗いて見ると、編集社の佐藤さんの車が見えた。
父と口論したあの日、父の新作が完成したようだった。
そして、一冊の小説となったのだ。
今日は、新作の完成披露パーティーがあり 私と母は父のパーティーに出席する予定…
父は、一足先にパーティー会場へ 出掛ける様子。
きっと、編集社の佐藤さんが父を迎えに来たのだろう。
コンコン…
「真奈?起きてる?」
ガチャ…
「今 起きたとこなの?」
母は、夜勤明けで 少し前に帰宅したようだった。
「朝方まで勉強してたから…」
「試験前に、体 壊さないで頂戴よ。」
「大丈夫だよ。誰かさんが丈夫に産んでくれたから…」
「お父さん。先に出掛けたわ。貴女も着替え済ませて下に降りて来なさい。」
「分かってる。…」