永遠(とわ)に…
パーティーは、3時からだった。
ピッピ、ピ…
【陽子】
親友の陽子からの電話だった。
『真奈?今日は、おじ様の 完成披露パーティーなんでしょう?』
「うん。そうだけど?」
『本屋さんに行ったら、凄かったわよ。』
「何が?」
『おじ様の新作 完売してたわぁ。』
「そうなんだ。…」
父の小説が売れようが、私には関係無かった。
『それでねぇ。真奈にお願いがあるの…』
「何?」
『今日さぁ。おじ様のパーティーに行くんでしょ? 芸能関係の方とか来るよねぇ。』
「さぁ?そうじゃないの?」
『写真撮って来て…
お願い。…』
「嫌だよ。格好悪いじゃん。」
『そんな事 言わないでよ。ねぇ、真奈?』
友達の陽子は、ミーハーだった。
有名人が大好き。
「チャンスがあればで良い?」
『やった… 新学期が始まったら、楽しみにしてるねぇ。』
ツゥツゥ…
お願い事をすると、電話が切れた。
いったい、何を考えてんだか…