永遠(とわ)に…
1時を過ぎてると言うのに、まだ 出掛ける支度をしていない私。
部屋着のままで、一階のリビングへ行くと…
「真奈?貴女まだ用意出来でて無いじゃない。」
母が目を見開き 私の様子を見て驚いた。
「3時からでしょう?まだ大丈夫だよ…」
「早くシャワーして、支度しなさいよ。」
「分かってるって…
ねぇ、お母さん?今日さぁ、芸能人の人とか来るの?」
「どうしたの?それが…」
「陽子に写真頼まれてさぁ。」
「あらあら、色んな業界の方が来られるから、恥ずかしい事 しないで頂戴よ。」
私は父のパーティーへ出席するのは、初めてだった。
しかし、今回は 母とお泊りするホテルが、父の披露パーティーがある ホテルだった。
だから、ついでってやつで、出席する事になったのだ。
父と母の策略に嵌まった私…
なら、夜も一緒に過ごせば良いのに…
お父さんったら…
あの日から、私はまだ 不機嫌のままだった。
父に怒っている。
シャワーを済ませ、母が用意した ドレスに着替えた。