永遠(とわ)に…
「お父さん?」
「ん?なんだい?」
「どうして、安西先生と知り合いだって 黙ってたの?お父さんだけじゃなく、お母さんも…」
「別に黙ってた訳じゃないさ。…」
「ねぇ。安西先生と翔さんて 親子なんでしょう?でも、何か事情がありそうだけど…」
「あぁ…あの親子には、色々あってな…」
「何?色々って…」
「お前が気にするような事じゃ無いよ。」
「お父さんも、お母さんも変だよ?」
「もうすぐ、元に戻るさ。お父さんは、そう信じてる。」
ヤッパリ 私には言えない隠し事があるんだ。…
「ねぇ。もう一つ聞いても良い?」
「なんだい?…」
「翔さんのお母さんも お父さんやお母さんの知り合いなの?」
「あぁ…」
「どうして、亡くなったの?」
「病気だよ。…」
「病気って?」
「白血病だ…」
そうだったんだ。…
「分かった時には、もう 遅かった。どんな有名な医者でも 助ける事は出来なかったよ。」
「お気の毒だね。…」
「あぁ…」