永遠(とわ)に…

「翔さん。お母さんの事大事にしてたんだね。」


「そうだな。…
さぁ、先にお風呂に入って来なさい。
プリンも作ってるから…」


えっ?


プリンまで同じじゃない。


「は〜い。…」


なんだか、聞いたのが間違いだったかな〜?


余計にモヤモヤした。


でも、今日は楽しかったな?


それに、あんなにドキドキしたのは初めてだよ。


私は、バスタブに浸かりながら 昼間の出来事を思い出し 一人でニヤニヤした。


ヨシ!受験 頑張ろっと!

合格して、彼に会うんだ。





そして、お正月も終わりいよいよ センター試験が始まった。


私は、猛勉強したんだ。


絶対に志望校に 合格するから…







そして、合格発表…


私は、見事に志望校に合格したのだ。


一番最初に報告したのは、彼にだった。



ピッ…


「もしもし?安西さん?私 合格しました。」


『おめでとう。良く頑張ったねぇ。御両親には、報告したの?』


「あっ!?…」


『もしかして、僕が一番なの?早く 御両親に知らせてあげなきゃダメだろう?』


「そんなの分かってますって… でも、最初に貴方に伝えたくて…」


『有り難う。…』


「約束 覚えてますよね?」
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