永遠(とわ)に…

「別に良いよ。お母さんと二人で、新婚さんに戻れるからな?」


「そうよ。これからは、お父さんと二人で旅行に行ったり、楽しい事 いっぱいする予定だから…」


そうは、言いつつ 二人とも 淋しそうだった。


「じゃ、今日は 真奈の合格祝いだ。
今から、食事に行こうか?」


「ホントに?やった。」


そして、私は父に我が儘を言って イヴの夜 母と食事をした ホテルのフレンチレストランへ 行きたいと言った。


さすが、父は有名人…


予約無しで、行けたのだ。














「いらっしゃいませ…
西条様 三名様で宜しいでしょうか?」


「あぁ…無理を言って悪かったねぇ。」


「いえ… では、御席をご案内致します。」



「お母さん?今日は、三人で良かったねぇ。」


「真奈には、驚かされるわぁ。」




私達の席は、窓際の夜景が綺麗に見える席だった。


「素敵ねぇ。…」


「そうだな?今夜は、真奈のお祝いだ。シャンパンで乾杯しよう。
ただし、真奈はジュースだよ?」
< 74 / 99 >

この作品をシェア

pagetop