永遠(とわ)に…
「別に良いよ。お母さんと二人で、新婚さんに戻れるからな?」
「そうよ。これからは、お父さんと二人で旅行に行ったり、楽しい事 いっぱいする予定だから…」
そうは、言いつつ 二人とも 淋しそうだった。
「じゃ、今日は 真奈の合格祝いだ。
今から、食事に行こうか?」
「ホントに?やった。」
そして、私は父に我が儘を言って イヴの夜 母と食事をした ホテルのフレンチレストランへ 行きたいと言った。
さすが、父は有名人…
予約無しで、行けたのだ。
「いらっしゃいませ…
西条様 三名様で宜しいでしょうか?」
「あぁ…無理を言って悪かったねぇ。」
「いえ… では、御席をご案内致します。」
「お母さん?今日は、三人で良かったねぇ。」
「真奈には、驚かされるわぁ。」
私達の席は、窓際の夜景が綺麗に見える席だった。
「素敵ねぇ。…」
「そうだな?今夜は、真奈のお祝いだ。シャンパンで乾杯しよう。
ただし、真奈はジュースだよ?」