永遠(とわ)に…
「そうだけど…」
「こんな時間に寝てたりしたら、夜 眠れないわよ。」
「そうだね。それで、何?」
「明日 お母さん休みだから、買い物に行かない?
春から 一人暮らしだし 色々 揃えなきゃ行けないでしょう?」
「うん。良いよ…」
「じゃ、ご飯にするから降りてらっしゃい。
今夜もお父さんが、ご馳走作ってくれてるのよ。」
母は、幸せな笑みを浮かべてた。
仕事人間のお父さんが、家族サービスしてくれて嬉しいのだろう。
この分じゃ、私が居なくなっても 大丈夫だね。
下に降りると、美味しそうな匂いがした。
「お父さん?今日は何?」
「魚の煮付けに挑戦してみた。旨そうだぞ」
「お父さん?なかなかやるねぇ。」
「そうだろう。見直したかい?」
「さぁ、頂きましょうか?」
「手を洗ってくる。」
私は、携帯を食卓の上に置いた。
「あら、可愛いストラップ。いつ買ったのかしら?」
ガチャ…
「彰さん?これ見て…」
まさか、待受画面を見られたとは思ってみなかった。