永遠(とわ)に…

安西さんだ!?


彼と会うのは、ホテルのレストラン以来…


緊張の余りにテーブルのグラスを倒してしまった。


キャッ//


我ながらドジだ。


オシボリで、零れたお水を拭いていると…


「どうしたの??」


「………安西さん。」


「大丈夫?」


そう言いながら、ジャケットのポケットから ハンカチを取り出し差し出した。


「あっ!大丈夫なので…」


「いいから、拭いて〜」


「すみません。」


久しぶりに会ったと言うのに、こんなみっとも無いとこ見せちゃった。


すると…


「いかがなさいましたか?」


ウエストレスのお姉さんが、メニューを聞きに来たのだ。


「彼女?オシボリ持ってきてあげて…」


「は、はい。…」


きっと 様子を見て驚いたのではなく 安西さんがあまりにも格好良すぎて、驚いたのだろう。


「すみません。久しぶりに会って、ドジなとこ 見せちゃって…」


「真奈ちゃんらしいねぇ。」


そう言うと、優しく微笑んだ。


「お客様?お洋服 濡れてませんか?」
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