†不思議の童話館†
序章〜アリスの約束〜
青く、澄んだ空の下、壮大な森の中の開けた場所。
美しい細工が施され、真紅のバラが描かれた茶器に、見目麗しい焼き菓子が並べられた白塗りの大きなテーブルと、同じく白塗りの可愛らしい椅子が配置され、椅子には十数人の男女が座っていた。
男女はそれぞれ、お茶やお菓子を口に運びながら、微笑んで自分達から見て一番前の席に座っている少女を見つめていた。
「それでね、お姉様はいつも私に、色んな国のお話を聞かせてくれるのよ・・・」
美しい金の巻き毛に澄んだブルーの瞳、スカイブルーのウプロンドレスを着た少女は、その人形の様に整った顔を男女に向けて、心底楽しそうに、幸せそうに話していた。
少女は、天使の様に微笑みながら話を続け、男女の顔を見回す。
ふと、少女が顔を曇らせ、口をつぐんだ。
「どうしたんだい?アリス」
少女の表情の変化に気付いたのか、真紅のバラの飾り付きのシルクハットを被った青年が、尋ねた。
美しい細工が施され、真紅のバラが描かれた茶器に、見目麗しい焼き菓子が並べられた白塗りの大きなテーブルと、同じく白塗りの可愛らしい椅子が配置され、椅子には十数人の男女が座っていた。
男女はそれぞれ、お茶やお菓子を口に運びながら、微笑んで自分達から見て一番前の席に座っている少女を見つめていた。
「それでね、お姉様はいつも私に、色んな国のお話を聞かせてくれるのよ・・・」
美しい金の巻き毛に澄んだブルーの瞳、スカイブルーのウプロンドレスを着た少女は、その人形の様に整った顔を男女に向けて、心底楽しそうに、幸せそうに話していた。
少女は、天使の様に微笑みながら話を続け、男女の顔を見回す。
ふと、少女が顔を曇らせ、口をつぐんだ。
「どうしたんだい?アリス」
少女の表情の変化に気付いたのか、真紅のバラの飾り付きのシルクハットを被った青年が、尋ねた。