†不思議の童話館†
一階に降りて洗面所に向かい、顔を洗っていつもの様に赤いリボンで長い髪を二つに結び、見出しなみを整えてからリビングに向かった。
「水晶、おはよう。・・・水晶、挨拶くらいしなさいよ」
挨拶もせずにリビングに入ってきた私に、三人掛けの白いソファーでテレビを観ながらゆったりとコーヒーを飲んでいた私の姉、有栖川 真珠(アリスガワ マミ)が気の強そうな顔を私に向けて言った。
栗色のショートヘアに整った顔立ち、グレーのスーツに身を包んだ姉は、少しきつい印象を与えながらも美人と評判だ。
ま、見た目通りきつい性格だし、私にとっては結構目障りでうざったい奴。
こんな事、姉に言ったら多分泣くだろう。
姉は重度のシスコンだから。
「おはよ・・・」
私は表情一つ変えず、姉の方を見向きもせずに渋々挨拶をし、キッチンに向かった。
「全く、朝から愛想がない子ねぇ・・・今日から新しい学校なんだから、もっと笑顔を作りなさい!あんた、お母さんや私に似て可愛いんだから。」
冷蔵庫を開けて牛乳を取り出し、カップに注ぎ入れている私の背中に、姉の声がかけられる。
「別に可愛くなくてもいい。楽しくもないのに笑えないし、人間関係なんてめんどくさい」
私は牛乳を持ってキッチンにあるテーブルに腰を下ろした。
「直すべきは、そのひねくれた性格ね。水晶、あんた性格改善した方がいいわ、やっぱり」
「あっそ」
私は姉の呆れた声に短い返事を返した。
「水晶、おはよう。・・・水晶、挨拶くらいしなさいよ」
挨拶もせずにリビングに入ってきた私に、三人掛けの白いソファーでテレビを観ながらゆったりとコーヒーを飲んでいた私の姉、有栖川 真珠(アリスガワ マミ)が気の強そうな顔を私に向けて言った。
栗色のショートヘアに整った顔立ち、グレーのスーツに身を包んだ姉は、少しきつい印象を与えながらも美人と評判だ。
ま、見た目通りきつい性格だし、私にとっては結構目障りでうざったい奴。
こんな事、姉に言ったら多分泣くだろう。
姉は重度のシスコンだから。
「おはよ・・・」
私は表情一つ変えず、姉の方を見向きもせずに渋々挨拶をし、キッチンに向かった。
「全く、朝から愛想がない子ねぇ・・・今日から新しい学校なんだから、もっと笑顔を作りなさい!あんた、お母さんや私に似て可愛いんだから。」
冷蔵庫を開けて牛乳を取り出し、カップに注ぎ入れている私の背中に、姉の声がかけられる。
「別に可愛くなくてもいい。楽しくもないのに笑えないし、人間関係なんてめんどくさい」
私は牛乳を持ってキッチンにあるテーブルに腰を下ろした。
「直すべきは、そのひねくれた性格ね。水晶、あんた性格改善した方がいいわ、やっぱり」
「あっそ」
私は姉の呆れた声に短い返事を返した。