クリスマスに別れのKiss 【完】
そして、セフレもいなくなった…。
「好きだよ」
裸の体を重ねながら、
目の前の男は、平気で嘘をつく。
私は、白い天井を見つめ続けた。
「麗子…」
用もないのに、彼はアタシの名前を何度も囁いた。
彼の長い髪が、私の胸に触れてくすぐったい。
茶色い長い髪。
黒い瞳。
鼻がひとつに、口もひとつ。
目をつぶってしまえば、目の前の男の顔なんて思い出せない。
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