クリスマスに別れのKiss 【完】
「何?」
「おまえ…服着ろよ」
「せっかくだから、ヤッてく?」
「おまえが言うと冗談に聞こえないぞ」
「別に冗談ではないけど」
「オレら本当の兄弟だから、そっちの兄弟になるのは遠慮しとく」
そう言って、彼はドアを閉めた。
あたしはスカートを履いて、シャツを羽織る。
冗談ではないけど…
本気でもない…。
アタシは誰とでも寝るわけでもなければ、ヤリマンでもない。
恋人のいる女子高生と同じくらいにしか、SEXはしない。
ただ…
相手が恋人ではないだけ…。