クリスマスに別れのKiss 【完】


「友達とかもいないだろ?」



ホントに下らない男。





コートを羽織って、乱れた髪を手櫛で整える。




もう、この部屋を訪れる事はないんだろう。



数回来ただけじゃ、なんの感情も湧いてこないけど…。



そもそも、この部屋でSEX以外の事をした記憶がないし。





「学校でいつも一人だし、寂しくないの?」





逆に聞きたい…。



いつも大勢の人と一緒にいて、何が楽しいの?



アタシは一人でいる方が楽。





上杉隼人の話を聞かされるのも飽きたし、そろそろ帰ろう。


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