クリスマスに別れのKiss 【完】
「みんなで笑ったり、誰かの為に泣いたりしたいと思わないのか?」
「それになんの意味があるの?」
アタシは一人でいる方が楽だ。
「おまえ、噂どおり冷たい女なんだな…」
同級生がアタシの事を、「冷たい女」だと言っているのは知っている。
「冷たい子…冷子嬢」
なんて陰口を叩いているのも知っている。
それでも構わない。
好きに言えばいい。
「なぁ…」
上杉隼人がまた口を開く。
いったい、なんの話をしたいんだか…。