クリスマスに別れのKiss 【完】
その頃には、みんなアタシと距離を置くようになっていた。
正直、アタシとしてはそんな立場が楽だった。
陰で噂されるのは苦にならないし、何より人と関わらなくて済む。
高校生活も残りわずかの今まで、そうやって上手くやってきたのに…。
「なぁ…」
「何…?」
「おまえはあんまり話してくれないし、明日から冬休みだよ」
「だから…?」
「このゲームあまりに不公平じゃない?」
そもそも、このルールもこいつが言い出したのに…。