クリスマスに別れのKiss 【完】
そして、誰もいなくなった…。
12月23日。
「まさか、付き合ってくれるとは…」
「なんかイライラしてたから」
カフェでドリンクを飲みながら、ふたりで外の景色を眺める。
駅前はカップルが多い。
寒さを凌ぐように身を寄せながら、目の前を通りすぎていく。
「クラスのみんな完全に誤解してたぞ」
「あんたもでしょ」
「でも、ちょっと安心した」
「何が?」
「おまえも、あぁいう事するんだなって」