クリスマスに別れのKiss 【完】
「裕二は、あぁ見えて奥手だから、二人にしてあげないと…」
上杉隼人は画面を操作していく。
「あんたってお節介だよね」
「気が利くんだよ」
こいつのやってるのは、単なる自己満足。
誰かの手助けをしている自分が好きなんだ。
アタシの事もそう…。
「ガメンノフタリノマネヲシテネ」
そんな電子音の言う通りに、上杉隼人は律儀にポーズを決めていく。
「なぁ、プリクラなんだから棒立ちはやめようぜ」
「そんな格好恥ずかしくないの?」
「一人でやらせるから、恥ずかしいんだろ」