SIX ROSE
血塗られし女王
玉座に座る少女あり。
名をアイアン·ローズ。血ぬられし薔薇。





王妃と王は謎の死を遂げ、玉座に座る幼き少女の足元で血を流し。少女の白いドレスはその血で赤々と染め上げられた。






ついたあだ名はブラッディ·アイ。
ブラッディ·クイーン。





即位した他にも受け継いだものがある…。闇の騎士団。






ローズナイト…。






夜の薔薇。夜の生き物…。バンパイアの騎士団。





王家の血は濃く。盟約により幼い女王を守る。






六つの剣。六人のバンパイア伯爵。






心臓に六つの剣のエンブレムの入った首飾りを下げた長身の男は城を歩いていた。






金の星のエンブレム…。玉座に座っているはずの女王を探していた。






何処にいるかわかっている。この香りは消えることはない。






「マイ·マジェスティ…。我が星。困ります。さぁ、行きましょう。夜の中庭は寒い…。」






スタールビーの瞳は笑う。





「貴方なら絶対見つけてくれると思った。」






かくれんぼは彼女が好きな遊びだ。






その気高い血の香りですぐに場所などわかる。






陰で彼の星はこう呼ばれるブラッディ·クイーンと…。






若い頃は歯をむき出して怒りを露にしたものだ。





私も星も大人になった。





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