KANZASHI
「ねぇ初音、
まだ納屋に楽器残ってる?」


突然、麻帆が初音に聞いた。



「ああ、うん。
そのままにしてるよ。」


「そう・・・
ねぇ、ちょっと弾かない?」


「えっ!?」


「せっかく集まったんやし、
みんなで演奏しようよ。
お母さんに聞いてもらおう?」


「それええなぁ・・・」


「うん。」


「いっちょやるか?」


私たちは急いで納屋に向かった。


< 105 / 331 >

この作品をシェア

pagetop