KANZASHI
「まさかあの時のこと
まだ怒ってるなんてなぁ。
結衣もなかなか
根にもつタイプやねんな?」


「別に怒ってないし。」


栞の言葉にカチンときた。



「怒っとうやん?」


「怒ってないわ!!!」


私は声を荒げ怒鳴ってしまった。


私の怒鳴り声にみんなが固まる。



「ふっーっ・・・
もう昔のことやし関係ないよ・・・」


「結衣・・・」


「・・・・・」


初音は三人の会話を
静かに聞いていた。




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