KANZASHI
「私がおらんでも大丈夫やろ?」


「はぁ!? 何それ?」


「とにかく私は辞める。」


鞄を持って部屋を出ようとする絵里奈、
その肩を私はグッと掴んだ。



「ふざけるなよ、おまえ・・・
『辞めます。』、
『はい、そうですか。』
で、納得すると思ってんのか?」


「・・・・・」


「どうゆうことか
ちゃんと説明しろや・・・」


激しく睨み合う結衣と絵里奈、
まわりはそんな二人に近づけず
ただ見ていることしかできなかった。





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