KANZASHI
「あんたはあの子らの何を
知ってるねんって言ってるんや!!」


「はぁ!?」


「あの子らはな、毎日毎日
厳しい練習に耐えてるんや!!
泣きながら踊って歌って、
夢に向かって頑張ってるんや!!
それをそんな言い方しやがって!!」


結衣は千佳の胸ぐらを掴んだ。



「ちょっと結衣!!」


みどりが興奮した結衣を止めに入る。



「その日が楽しければいい。
そんな暮らしをしてるあんたより、
数倍頑張ってるわ!!」


結衣はそう言うと、
掴んだ胸ぐらを離した。



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