KANZASHI
「何でおまえらが取り歌うねん?
しかも何を馴れ馴れしく
亜衣さんに話しかけてんねん?
おまえなんかが気安く話せる人
ちゃうねんぞ!!」


真由は負けじと私を睨み返して来た。



「結衣、やめて!!」


「やめろ結衣!!」


麻帆が私と真由の間に割ってはいる、
そして社長が私に近付いてきた。



「社長・・・私、
歌わせてもらいます・・・

こんな奴にトリを任すくらいなら
私たちが歌います!!」



私も真由を睨みつけたまま
そう言った。







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