KANZASHI
「どうかな?」


「えーっと・・・
そのぉ・・・」


菊池さんのことは好き!!

でもその・・・なんて言うか・・・

あれ? どう言ったら・・・



「ごめん、急にこんなこと言って
びっくりしたよな?
返事はすぐにじゃなくてもいいから、
考えてみてくれんかな?」


「えっと・・・」


「じゃあ、また会社で。」


はっきりしない私を見て
菊池さんはそう言って立ち上がり
伝票を持ってレジに向かった。



あっ、待って・・・


そして会計を済ませると、
店を出て行った。


< 178 / 331 >

この作品をシェア

pagetop