KANZASHI
そして土曜日、私はいつものように
初音の家へと向かった。


毎週、土曜は初音の家、
日曜は雅宏とデート、
だいたいそう決めていた。




「じゃあ、今日もやりますか?」


「はいな。」



ジャラ~ン♪


「行くよ!!」


「はいな!!」


私たちはいつものように
演奏に夢中になった。



一曲ごとにみんなのテンションは
上がって行く。


楽しい・・・


みんなとのこの時間も
たまらなく幸せなんだ。


私は今、本当に幸せなな毎日を過ごしてる。



でも・・・ 

でも何か足りない・・・


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