KANZASHI
そして雅宏からは
特に何も言われないまま
クリスマス・イヴを迎えた。



今日はイヴやんなぁ~?


雅宏、何にも言って来ないけど
忘れてんのかな?
それともクリスマスとか
せーへん人なんかな?


私もクリスマスとか過ごしたことないし、
なんて切り出してええんか
ようわからんかったから
何も言わずイヴまで来てしまった・・・


今日も普通にご飯食べて
帰るだけかな?


まっ、それでもいいか。


そんなことを考えながら、
結衣は今日も仕事に励んでいた。


結衣はそんなことを思いながらも、
実は鞄に、雅宏への
プレゼントも持ってきていたのだ。




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