KANZASHI
ここも綺麗・・・


窓には電飾が飾ってあり、
テーブルの上には
小さなツリーとキャンドル、
そしてトナカイがサンタの乗った
ソリを引く可愛い人形が置いてあった。


かわいい・・・


結衣は席に着き、
トナカイとサンタを眺める。



「結衣!!」


少し遅れて雅宏がやって来た。


「雅宏・・・」


「どう? 可愛いやろ?」


「うん・・・
でも雅宏、今日がクリスマスって
知ってたん?」


「当たり前やろ、
街はこんなにクリスマスで
賑ってんのに!!」


雅宏は笑いながら上着を脱ぎ
椅子に腰掛けた。



「ははっ、そうやんね・・・」



なんだ知ってたんか・・・








< 196 / 331 >

この作品をシェア

pagetop