KANZASHI
それから私たちはマスターの
手料理を思う存分堪能した。


「マスターの料理美味しいなぁ。
こんなの作れるとは思ってなかった。」


「そうやろ?
いつもは立ってるだけやもんな?」


「立ってるだけとは失礼な。」


私たちが会話していると
マスターが大きなお皿を片手に
立っていた。


「ごめん。」


雅宏は悪戯に舌を出した。



「さぁ、どうぞ!!」


「わぁ・・・」


マスターが持ってきたお皿は
可愛いサンタがのった
クリスマスケーキだった。





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