KANZASHI
「復活はしない・・・」


「結衣・・・」


結衣は俯きながらそう言った。



「ホンマにそれでええんか?
おまえ、ホンマはやりたいんちゃうんか?
またみんなと・・・」


「やりたくない!!
もう、あそこでは歌いたくないねん!!」



「でももっとよく考えた方が、
ええんとちゃうんか?
せっかくのチャンスもったいないやろ?」


「やりたくないって言ってるやろ!!」


「結衣・・・」


「もったいないって何?
雅宏に何がわかんの?
あの世界の何がわかんのよ!!」


「・・・・・」



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