KANZASHI
ガラガラ。


「絵里奈!!」


私たちは病室に着くと、
勢い良く扉を開けた。


絵里奈はベッドに横になっていた、
左腕には点滴が刺してある。


絵里奈・・・


「絵里奈!!」


私は絵里奈の元へと駆け寄った。


「結衣・・・?」


「絵里奈!!」


私は細く弱々しい
絵里奈の手をギュッと握った。


「絵里奈、大丈夫か?」


私の後ろからみんなも顔を出す。



< 242 / 331 >

この作品をシェア

pagetop