KANZASHI
「結衣、おめでとう。」


雅宏は結衣の頭をやさしく撫でた。



「うん・・・ありがとう・・・」


結衣もニコッと微笑んだ。



「そうかぁ~
KANZASHI復活かぁ~・・・」


雅宏はふと視線を遠くに移した。


そんな雅宏の姿に、
結衣はすごく不安な気持ちになる。


「雅宏・・・?」


「うん?」


「私ら、今までどおりやんな?
何も変わらへんやんな?」


不安そうな顔で
雅宏の顔を覗き込む結衣。



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