KANZASHI
「当たり前やないか。」


しかし雅宏のその一言で、
結衣の顔はまたパァッと笑顔になった。


「よかった・・・」


結衣はそっと雅宏の胸に顔を埋めた、
雅宏はやさしく結衣の体を抱きしめる。



「ごめんな、雅宏・・・」


「謝るなって。」


「ありがとう・・・」


結衣は雅宏のやさしさに
幸せを感じていた。


どんなことがあっても
雅宏とは別れたりしない。
KANZASHIと恋、
どちらもちゃんと守ってみせる。


結衣はそう決意した。


しかし雅宏の中でも、
一つの答えを出していたんだ。






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