KANZASHI
「おはよう。」


すると、てっちゃんが
私たちのそばに寄って来た。



「おはよう、てっちゃん。」


「おはよう。」


「おまえら、まさか緊張してる?」


「ちょ、ちょっとね・・・」


「マジで? らしくないぁ?」


「うるさい!!」


てっちゃんはニコッと微笑んだ。



「そや、結衣に紹介したい子がおるねん。」


「紹介したい子?」


「うん、瑠香!!」


「はい。」


てっちゃんが呼ぶと奥から可愛らしい、
いや美形だけど大人しい感じの
女の子が駆け寄ってきた。

< 276 / 331 >

この作品をシェア

pagetop