KANZASHI
「あれ? アキバ系アイドル
目指してたんじゃ・・・?」


「はい、そうなんですけど。
オーディションに落ちちゃって・・・
そんな時に、駅前で踊ってたら
事務所の人にスカウトされたんです。」


「スカウト!? そうなんだぁ・・・
すごいねぇ?」


「いえ・・・」


羽那ちゃんは照れて頭をポリポリと掻いた。



「楽しい?」


「はい、練習は厳しいけど
踊ることは好きなのですごく楽しいです。」


「そう。」


「どこかの国のパクリだろ?
とか言われたりもしますけど、
そんなの関係ありません。

私は私の信じた道を行く!!
頑張っていれば必ず認めてもらえる。
そう結衣さんい教えてもらいましたから。」



「羽那ちゃん・・・」


そう言った羽那ちゃんの笑顔は
とても強く輝いていた。




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