KANZASHI
「だから私たちは絵里奈に
このステージに戻ってくるよう
説得しました。

激しいパフォーマンスも
あまりできないかもしれない、
いつも元気ではいられないかもしれない、
でも、私たちには絵里奈が必要なんです。

私たちはKANZASHIは
5人で一つなんです!!

誰か一人欠けてもだめなんです!!


どうかみなさんにも、
あたたかい目で見守って頂けたら
うれしい・・・

どうか、お願いします!!」


結衣は客席に向け深々と頭を下げた。




「結衣・・・」


絵里奈の目からはボロボロと
涙が溢れだした。

結衣の気持ちがうれしくて・・・



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