KANZASHI
そんなある日、
いつものようにバンドの仲間と
練習をしていると、


「結衣、気持ちが入らんの?」


麻帆が心配そうに聞いてきた。



麻帆にはお見通しか。



「うん・・・」


私は正直にそう答えた。



「変えてもええよ。」


「えっ!?」


麻帆の突然の言葉に
結衣は目を丸くして驚いた。




< 39 / 331 >

この作品をシェア

pagetop