KANZASHI
「どう面接は緊張した?」


「は、はい・・・
なんか恥かしいことばかり
言ってしまって・・・」


「ああ、製品に出会えるってやつ?」


「はぁ・・・」


ああ~ 恥かしい・・・


結衣はまた体を小さく縮めた。



「別にええやん。
素直に食べたいって思ったんやろ?」


「えっ!? は、はい。」


「じゃあええやん。
ウチの製品を美味しいと思ってる。
その気持ちがウチの会社には利益や。

そんな気持ちを持ってる人こそ
頑張って力を発揮してくれる。
俺はそんな人、大歓迎やで!!」


彼にそう言われ、
結衣の顔がパァッと笑顔になった。



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