KANZASHI
そしてまたいつもの毎日が始まった。


あれだけ楽しい仕事だったのに、
何故か集中できず、
『心ここにあらず・・・』
そんな感じだ。



「戎さん、どうした?」


雅宏が結衣に話しかけた。


「えっ!?」


「なんかボーっとしてるで?」


「あっ、すいません!!」


「なんかあった?」


「えっ!?」


「心ここにあらずって感じやで?」


「あっ、すいません!!」


私は深々と頭を下げた。



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