KANZASHI
私の目から涙がこぼれ落ちた。


『君が選ぶことや、
誰のものでもない、
君の人生なんやから。』


菊池さんのそ言葉が
あの時支えてくれた
ファンのみんなの言葉に思えて・・・


私たちを引退を惜しむ反面、
『自分たちの人生、
思うように生きたらいい。』
そう背中を押してくれたみんな・・・


私は胸がギュッと締め付けられた。



みんな・・・

菊池さん・・・


ボロボロと涙を流す私、
菊池さんはやさしく頭を撫でてくれた。


今だけ・・・いいですか・・・?


私は菊池さんの胸のシャツを
ギュッと握り締め泣いた。





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