KANZASHI
「ごめんね・・・
私、お母さんのそばに
いてあげたいんだ・・・」


初音が涙ながらにそう言った。



女で一つで初音のことを
育ててくれたお母さん。
初音の出した答えは間違ってない。

それが親孝行だと思う。


私たちは初音の申し出を
快くそれを受け入れた。


初音が抜けたKANZASHIは
やっぱりなんか違っていて、
そのまま私たちは解散の道を選んだんだ。


< 81 / 331 >

この作品をシェア

pagetop