人の恋人は蜜の味。ーa traitor ー

それから数週間が経ち
そこにはクラスメートと仲良く話す美沙が居た。


もうすっかり美沙のイジめは無くなって
完全に皆の中に溶け込んだ。

ただ皆はもう既に
落合と美沙は既に別れたと思っていた。

馬鹿みたいに
皆と楽しそうにお喋りをする美沙。


馬鹿みたいに
美沙と楽しそうにお喋りをする女子生徒達。

美沙と仲良くする事で
私までイジめられたら面倒だと思っていたけど
こうなれば隠れて
美沙と仲良くする必要も無い。



誰が見ても明らかに
美沙と私は仲良くなって行った。


そしてもう1つ。


この辺りから
そこまで仲が良くなかったけど
美香と仲良くする様にした。


理由は落合と同じAクラスに
美香と幼なじみの大谷という男子生徒がいるから。


生徒会長もやる様な
責任感の強い
リーダー的存在の奴。


そして何より
その大谷は
落合の親友。



ミーハーな美香は
人気のある人に
くっ付いて行く様な女。

その時の美香は私を
お気に召していたのか
雛鳥みたいに私にくっ付いて来ていたから
美香と仲良くなるのは簡単だった。




自然と美香・美沙・私の3人で居る事が増えて行った。


ただ、まだこの時は
美香は美沙がまだ
落合と付き合っているのは知らなかった。


ある朝。


次の授業が移動教室だったから
たまたま教室には
美香・美沙・私の
3人だけだった。


このタイミングで
私は美沙にこう促した。

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