空に染まる。
私達は慌てて階段を駆け降りる。


校門は開いていたので一安心…。


あ、湊太を忘れた。ま、いっか。


「セーフ!」


そう言って歩道に出る。


「アウトよ。二分オーバー。」


校門の脇のフェンスから声がした。
見ると、フェンスに寄り掛かっている人がいる。


「良かったわね、鍵がまだ掛かってなくて。」


「なんだ、詩穂か…」


彼女はの名前は久郷詩穂
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