世界の果てまでキミと一緒に。
千尋様がバスルームに行った後、私はシーツを胸元まで持っていき、体を起してベッドから見える窓の外の景色を見た。
汚れひとつない大きな窓からは、青い空とフワフワの白い雲が見え、太陽の光が降り注ぎ部屋の中を明るく照らす。
部屋がホテルの高層部分にあるためか、空の上にいるみたいな感覚になる。
「何か見えるか?」
後ろから千尋様の声がして、体が“ビクン”と跳ね、私は窓の外に向けていた目を千尋様に向けた。
「あ、あの……このお部屋は、高い所にあるので空が近くて、まるで雲の上にいるみたいだなと思いまして……」
「やっぱり桜子の発想は面白いな」
そう言ってクスクス笑う千尋様は、ベッドの縁に座った。
いつの間にか、バスローブを羽織っている千尋様と裸の私。
急に恥ずかしくなって、胸元のシーツをグッと上に上げた。