世界の果てまでキミと一緒に。




「私の考える事なんて子供みたいですよね」


「誰もそんなこと言ってないだろ?俺は、ただ発想が面白いと言っただけで」


「そうですけどぉ……」



でもやっぱり遠回しに子供だと言われてるみたいで……。


29歳の大人な千尋様から見たら、同じ20代でも20歳の私なんて子供で……。



「千尋様は、私ぐらいの時には、こんなこと考えなかったですか?」


「俺?俺は冷めたガキだったからな……」



そう言って、千尋様は上半身をベッドに倒すと、頭の後ろで手を組んで目を閉じた。


目を閉じている顔は美しく、おとぎ話に出てくる王子様みたいだ。


千尋様の寝顔を見ているだけでドキドキしてくる。




< 101 / 179 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop