世界の果てまでキミと一緒に。




「あの、ダメならいいんです……」



千尋様に恐る恐るそう言ってみた。



「いや、ダメじゃない。水族館に連れて行ってやる。俺が行きたいところを聞いたわけだし」


「別に無理しなくても……」


「無理なんかしてない」



そんなことを言ってる千尋様だけど、あのぉ、肩がプルプル震えてるんですけど……。


千尋様が運転する車は、海の方に向かって走り始めた。




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